エコロジカル・フットプリントって?

○1 人間がどれほど自然環境に依存しているかを明らかにします

エコロジカル・フットプリント(Ecological Footprint)とは、どれほど人間が自然環境に依存しているかを、わかりやすく伝える指標であり、ツール(道具)です。具体的には・・

(1)あるエリアの経済活動の規模を、土地や海洋の「表面積(ヘクタール)」に換算。
(表面積:食糧のための農牧地・海、木材・紙供給やCO2吸収のための森林など。エリア外からの輸入物の生産に要する面積も含む)
この表面積=エコロジカル・フットプリント=そのエリアで自然環境を踏みつけている面積であり、人間の足跡(Footprint)です


(2)その面積をエリア内人口で割って、1人あたりのエコロジカル・フットプリント(ha/人)を指標化。

エリアの適正規模(環境収容力)をどれくらい超えた経済活動をしているかが、一目でわかります!

○2 日本人のエコロジカル・フットプリントは?

日本のエコロジカル・フットプリント :4.3ha/人
世界合計(公平な割り当て面積)では :1.8ha/人

世界中のひとびとが日本人のような暮らしをはじめたら、地球が約2.4コ(4.3÷1.8)必要です!
つまり、日本人は現在の経済(消費)活動のスケールを2分の1以下に戻すことが求められるのです。
(データはWWFの「Living Planet Report 2004」より)
地球2.4コ


米国のエコロジカル・フットプリント:9.5 ha/人!

世界中のひとびとが米国人のような暮らしをはじめたら、地球が約5.3コ(9.5÷1.8)必要!
地球5.6コ

○3 サスティナブル(持続可能)な未来づくりへの指標

エコロジカル・フットプリントは、人間が自然環境に与える影響を、わかりやすく明快に伝えるとともに、その影響(生態学的赤字)をどれくらい減らすべきかの指標にもなります。
そのため、国連や各国・各地の自治体による環境調査や政策立案、WWF(世界自然保護基金)やワールドウォッチ研究所といった国際的なNGO・NPOなどで幅広く活用。また、学校の環境教育にも取り入れられています。
わが国でも、環境省の『環境白書』が、エコロジカル・フットプリントについて掲載しています。
近年では、英国ウェールズ議会がエコロジカル・フットプリントを持続可能性指標として採用することを決めたり、ロンドン市がエコロジカル・フットプリントによる測定報告書を公表するなど、行政レベルでの導入が盛んになってきています。

○4 ガイドブック

『エコロジカル・フットプリントの活用 ──地球1コ分の暮らしへ』

ニッキー・チェンバース、クレイグ・シモンズ、マティース・ワケナゲル[著]
五頭美知[訳] 和田喜彦、岸 基史[解説] 定価:2200円(税込み2310円)
インターシフト=発行 合同出版=発売 
原著:SHARING NATURE'S INTEREST

エコロジカル・フットプリントの研究開発者ワケナゲルと環境コンサルタントであるチェンバースとシモンズ(ベスト・フット・フォワード代表)による活用の手引き。
国、地域・まち、企業・組織、家庭などで、どのようにエコロジカル・フットプリントを活用できるのか──
さまざまな事例をもとにやさしく紹介。
実際に著者たちが関わったプロジェクトを中心に、具体的な数字や図表などがたくさん掲載。
 
また、従来のさまざまな環境指標を比較・検討しながら、エコロジカル・フットプリントならではの特長も紹介。
これまで分かりにくかった「エコロジカル・フットプリントの使い方」や「活用効果」が、理解できます。
巻末の「解説」では、最新の活用事例を、当NPOの理事・会長の和田喜彦(同志社大学 経済学部助教授)がレポート!

【活用事例】
・世界全体と各国のフットプリント
・地域、まちのフットプリント
・組織、サービスのフットプリント
・製品評価のフットプリント
・家庭のフットプリント
・学校のフットプリント

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『エコロジカル・フットプリント ──
地球環境持続のための実践プランニング・ツール』

マティース・ワケナゲル、ウィリアム・リース[著]
和田喜彦[監訳・解題] 池田真理[訳]定価:2200円(税込み2310円)
合同出版=発行
原著:OUR ECOLOGICAL FOOTPRINT

エコロジカル・フットプリントの研究開発者たちによる、格好のガイドブック。
原理から応用まで、エコロジカル・フットプリントの意義を総合的に把握できます。
巻末の「解題」では、和田喜彦(当NPO理事・会長)が、近年の研究動向や政策への応用を紹介。

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